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給与の高い施設を探そう

施設によって給与が異なる

高給与を得るために、施設ごとの給与事情を見ていきましょう。利用者の介護度や勤務時間が異なるため、それに応じて業務内容も異なり、給与に影響します。代表的な施設として、ここでは「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「訪問介護事業所」「通所介護事業所(デイサービス)」の4つを紹介します。

施設によって給与が異なる

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは公的な介護保険施設であり、民間の有料老人ホームよりも安く利用できます。利用者は基本的に要介護3以上で、長期入所が前提です。介護度が高い利用者が多く、夜勤もあることから給与は高い傾向にあり、平均給与額は月33万3460円です。主に社会福祉法人や自治体が運営しており、廃業などのリスクが低い点もメリットとして挙げられます。助成金や税金面での優遇があるため、入所希望者が絶えない点も特徴の1つです。

特別養護老人ホーム

介護老人保健施設

介護老人保健施設は高齢者の自立や在宅復帰、在宅療養支援を主な目的としている施設です。こちらも公的な介護保険施設であり、給与水準も高く、平均給与額は月32万3060円です。自立のためのリハビリがメインですが、夜勤もあるので給与も高くなります。特別養護老人ホームと異なるのは、利用者の入所期間が短い点です。3ヵ月を目途としていますが、「退所後の所在が見つからない」などの理由から実際はそれよりも長いことが多いようです。業務内容としては、身体介護を中心に生活援助なども行います。在宅復帰に向けたリハビリを行うため、医療スタッフや機能訓練指導員との連携も必要になります。医師や看護師の指示を基にケアを行う機会が多いので、他の施設に比べて医療に関する知識を身につけやすいといったメリットもあります。

介護老人保健施設

訪問介護事業所

訪問介護事業所は、訪問介護職員が利用者の自宅に訪問して身体介護や生活援助を行うサービスのことで、対象となる利用者が要支援1~2または要介護1~5と幅広い点が特徴です。訪問介護事業所の場合、平均給与額は月29万5080円です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設と比べて給与が低いのは、基本的に勤務時間帯が日中のみで夜勤が発生しないことが要因として考えられます。なお、訪問介護職員として働くためには介護職員初任者研修以上の資格を取得する必要があります。

訪問介護事業所

通所介護事業所(デイサービス)

通所介護事業所(デイサービス)は、介護を必要とする高齢者が日帰りで通い、身体介助や機能訓練などを受ける施設です。お泊りデイサービスを提供している施設でない限り夜勤は発生しないので、平均給与額は月27万7730円と若干低くなります。とはいえ、営業日や勤務時間が規則的なので、ライフワークバランスを重視する人にとっては大きなメリットとなるでしょう。

通所介護事業所(デイサービス)