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給与を上げるその他の要因

給与に影響するのは

介護職として給与アップを目指すのであれば資格取得は必須ですが、その他の要因も給与に影響します。ここでは、カテゴリ別に給与事情を紹介していきます。高給与を狙う人は参考にしてください。

給与に影響するのは

地域差が大きい

施設の種類や取得している資格によって給与は変わりますが、勤務する地域にも注目しましょう。一般的に地方よりも都会の方が給与は高く、東京や神奈川といった首都圏、大阪や京都、兵庫などの近畿圏の都市は高給与を得やすい傾向にあります。一方、東北や九州は給与が低いため、現在住んでいる地域や今後のキャリアを考慮して勤務する地域を選んでください。
厚生労働省が行った賃金構造基本統計調査(2020年版)によると、東京で働く介護職の平均年収は約388万2200円(月28万900円+年間賞与その他特別給与額)でした。一方、地方の場合、青森を例にすると平均年収は285万4000円(月20万7600円+年間賞与その他特別給与額)と、首都圏と地方では大きな差があることが分かります。年収で約102万8200円もの差があるので、同じ介護職でも勤務する地域はよく考えなければなりません。事実、現状の給与に不満を持ち、地方から都会へ出て給与アップを目指す人も少なくないようです。

地域差が大きい

性別で分けた場合

次に性別で分けた給与事情を見ていきましょう。賃金構造基本統計調査(2018年版)によると、男性の場合は平均年齢が39歳で、平均勤続年数は6.8年、平均給与は約25万円、平均年収は約364万円でした。一方、女性の場合は平均年齢が43.5歳で、平均勤続年数は7.2年、平均給与は約23万円、平均年収は約326万円でした。平均勤続年数は女性の方が長いようですが、男性の方が正社員として働くケースが多く家族手当などの各種手当が含まれることから、給与が高くなる傾向にあります。

性別で分けた場合

年齢で分けた場合

年齢で分けた場合の給与事情はどうでしょうか。まず、男性の場合、最も平均年収が高いのは35歳~39歳で約384万円です。その後は減少傾向で、60歳~64歳になると平均年収は約279万円になります。一方、女性で最も平均年収が高いのは40歳~49歳で約328万円です。その後は男性と同様に減少傾向で、60歳~64歳になると平均年収は約291万円になります。このように、女性は男性に比べると給与の伸び方は緩やかですが、60歳以降になると男性よりも平均給与が高くなっています。これは、介護職は女性の割合が多く、長く活躍しているためでしょう。女性であってもしっかり業務に取り組み資格を取得すれば、キャリアを途絶えさせることなく高給与を維持できます。

年齢で分けた場合